枕の高さは高い方がいい?低い方がいい?
自分に合った高さの枕を見つけれることが重要
枕の高さについて、よく患者さんから質問をされます。
「あまり高すぎない方がいいと言われたので、低めにしてます。」や「まくらの高さはどのくらいがいいんですか?」と質問が良くあります。理想的な枕を探していらっしゃることが良く解ります。実際に睡眠が良くないことや朝起きたときに肩がつらいや腰がつらいなど様々な不都合を聞かれます。
確かに、睡眠は人生で3分の1の時間に及びますので、とても重要なことです。また、寝具を変えるのは大変だけれど、枕はわりと変えやすいとも聞き、手軽に安眠を手に入れることができれば幸いと考えますよね。
私も睡眠に不満があったときにマットレスではなく、枕の方を交換しました。労力的にも経済的にも負担が少ないのが枕でした。
結論から言いますと、個人差があり高さが何センチが良いみたいな話ではありません。
仰向き(あおむき)で寝る方と横向きで寝る方でも違います。仰向きは枕を使って、額の位置をみます。横向きは肩と首の距離で決めるため、自然と高めを選択します。
寝たときの首が真っ直ぐになるよう調節
首が真っ直ぐと言っても、なかなか解りにくいので2つポイントを押さえましょう。
仰向き寝
1・頭のかたち(後頭部のかたち)
頭の後頭部のかたちが短頭型(絶壁)か、長頭型か、です。 短頭型は耳の後ろが短く、枕は高めの方が良いです。 長頭型は耳の後ろが長く、枕は低めの方が良いです。
2・背骨の湾曲の度合
背骨はS字を書くように前後に湾曲しています。 湾曲が強い=猫背や反り腰の方は高めの枕が良いです。
この2つが大きな要素となります。
枕が高さが高い場合は、交換するしかありませんが、枕が低く、高くしたい場合はバスタオルを三つ折りぐらいで下に敷くことで対応できます。
横向き寝
横向きの方は、肩の高さ分枕を高くするのですが、頭が持ち上がるか落ちるかで選択してください。寝違いの原因にもなりますので、低すぎる枕は控えてください。
寝具が敷布団かマットレスかも考慮が必要
お店で選ぶ際には良くベッドが置いてあり、その枕を選んで下さい。みたいないことがありますが、注意が必要です。ご自分の寝具ではないため、敷布団の方には合わない可能性が十分あります。ベッドの方でもマットレスの沈み方は置いてあるマットレスと違いますので、同じように注意が必要です。
まとめ
睡眠はとても重要です。朝スッキリ起きるためにはより良い睡眠が必要となります。寝つきが悪ければ大きなストレスにもなります。
自律神経の調節は睡眠で行われます。そのため睡眠不足は体内リズムの乱れと調節不足に陥ることで体調不良をおこします。
当院でも自律神経失調症に悩まされておいでる患者さんは多く、当院の治療も有効ではありますが、それだけでは改善に時間を要します。
たかが枕と思わず、気に入った枕を選択されることを願っております。
ここでまとめた要素を考慮することで、自分に合う枕が見えて頂ければ幸いです。